カメムシ大量発生2026|静岡で28年ぶりの病害虫警報、注意報は31府県に 原因と家庭でできる対策

- 静岡県は2026年10月1日、果樹カメムシ類の病害虫発生予察警報を県内全域に出しました。対象の時期は10月で、発生程度は「多」です。
- 静岡県で病害虫の警報が出るのは1998年のカンキツかいよう病以来28年ぶりです。28年前に出たのはカメムシの警報ではありません。
- 静岡県の予察灯4か所の捕獲数は9月1〜20日の平均19,512頭で、平年960頭の約20倍でした。全国の倍率ではありません。
- 果樹カメムシ類の注意報は、農林水産省の一覧で31府県です(10月6日現在、春の分も含む累計)。愛知・三重は10月にも注意報を出しました。
- 静岡県防除所は、ヒノキの実が多くついてカメムシが増え、その実を吸い尽くしたあと果樹園へ移ってきたと説明しています。
- 家庭では網戸やすき間をふさいで入れないことが基本です。つぶさずにガムテープなどで捕まえるよう自治体が案内しています。
2026年秋、ミカンやカキの実を吸って傷める「果樹カメムシ類」が東海や四国の一部を中心に大量発生し、静岡県は10月1日、県内全域に病害虫発生予察警報を出しました。静岡県で病害虫の警報が出るのは1998年のカンキツかいよう病以来28年ぶりで、9月1〜20日の県内の予察灯の捕獲数は平年の約20倍でした。農林水産省の一覧では、2026年度に果樹カメムシ類の注意報を出した府県は31にのぼります(春の注意報も含む累計、10月6日現在)。家庭では、つぶさずに「家に入れない」工夫が基本です。
本稿は、2026年10月14日午前2時30分(日本時間)までに確認できた各県と農林水産省、気象庁の発表にもとづいています。
今、どこでカメムシが大量発生しているのですか?
農林水産省が10月7日に出した病害虫発生予報第8号では、果樹カメムシ類の発生が東海と四国の一部で「多い」と予想され、静岡・愛知・三重では平年を大きく上回る数が確認されています。同じ予報で、中国地方は「やや多い」の予想です。
最近の主な発表は次のとおりです。
- 静岡県:10月1日に警報(県内全域)
- 愛知県:10月5日に注意報(県内全域)
- 三重県:10月9日に注意報(県内全域)
- 和歌山県:8月31日に注意報(県内全域)
「果樹カメムシ類」は、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシなど、果実の汁を吸うカメムシをまとめた呼び名です。吸われた果実は変色したり、へこんだりします。静岡県の資料には、変色したミカンや、へこんだカキ・ナシの写真が載っています。和歌山県は、飛来の多いカンキツ園では実が多く落ちるおそれがあるとしています。
静岡県の「警報」はどんな内容ですか?
静岡県病害虫防除所は2026年10月1日に令和8年度病害虫発生予察警報第1号を出し、10月の果樹カメムシ類の発生程度を「多」と予想しました。警報の中身は次のとおりです。
- 対象の害虫:チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ
- 対象の作物:かんきつ、落葉果樹(カキ、キウイフルーツなど)
- 地域:県内全域
- 発生が予想される時期と防除の時期:10月
- 発生程度:多
静岡県は8月26日に注意報第3号を出していましたが、9月中旬以降にカメムシがさらに急増したため、警報に切り替えました。
病害虫の警報・注意報は、農作物を守るための「発生予察」の情報で、大雨などの気象警報や、人の健康に関する警報とは別のものです。農林水産省の説明では、2つの違いは次のとおりです。
- 警報:重要な病害虫が大発生すると予測され、急いで防除する必要がある場合に出す
- 注意報:警報ほどではないものの、多発が予測され、早めの防除が必要な場合に出す(被害がすでに出たことを示すものではない)
「28年ぶり」は何が28年ぶりなのですか?
静岡県で病害虫の警報が出るのが28年ぶり、という意味です。前回は1998年(平成10年)のカンキツかいよう病というミカンの病気で、カメムシの警報ではありません。静岡県がまとめている県内の注意報・警報の一覧(1998年以降)に載っている警報は、この1998年のものと今回の2件だけです。朝日新聞などは、カメムシ類で警報が出るのは静岡県で初めてと報じています。
全国でみても、警報はめったに出ません。農林水産省の一覧(10月6日現在)では、2026年に出た病害虫の警報は静岡県のこの1件だけで、SBS(静岡放送)も「2026年度全国で初」と報じました。10月14日午前2時30分(日本時間)までに本サイトが確認した範囲では、その後ほかの県から警報は出ていません。
静岡県がまとめた全国の一覧によると、果樹カメムシ類の警報は2024年に愛媛県(7月19日)、兵庫県と鳥取県(7月26日)が出しています。2025年度は、どの病害虫でも警報は出ていませんでした。
静岡県ではどのくらい多いのですか?
県内4か所の予察灯(光で虫を集めるわな)では、9月1〜20日の捕獲数が平均19,512頭と、平年の960頭の約20倍でした。警報は、カメムシが異常に多かった2024年を上回る水準だとしています。ほかの調査の数字も平年を大きく上回っています。
- フェロモントラップ(県内6か所):9月1〜20日の平均269頭(平年107頭、約2.5倍)
- 山のヒノキの実(球果)についていたカメムシ:9月上中旬に、実のついた枝10本あたり37.5頭(平年6.1頭)。9月としては1996年以降で最も多い数
- 球果1個あたりの吸った跡(吸汁痕):21.1(平年16.2)
静岡県では、球果の吸汁痕が20に近づくと、カメムシがヒノキを離れて餌を求め、果樹園へ飛んでくるとされています。9月上中旬の調査では20地点の6割で20を超えていて、県は、すでにヒノキからの離脱が始まっているとみています。果樹園への飛来は西部を中心に9月上旬から見られ始め、9月中旬以降は西部と中部で大量の飛来が確認されています。
なお、「約20倍」は静岡県の予察灯の9月1〜20日の数字です。全国の倍率ではありません。
なぜこんなに増えたのですか?
静岡県の説明では、山のヒノキに実(球果)が多くつき、それを餌にカメムシが大きく増えたことが背景です。8月26日の注意報第3号によると、県内のヒノキ球果の着果量(指数)は平均7.9で、平年の4.5を上回り、過去10年で2番目の多さでした。カメムシは球果を餌にして増えるため、実が多い年は新しい成虫が増えやすくなります。
県の説明を順に並べると、次のようになります。
- ヒノキの球果がたくさん実る
- 球果を餌にカメムシが増える(8月上中旬は枝10本あたり17.5頭、平年4.2頭で、8月としては1996年以降で最多)
- 球果の汁を吸い尽くすと、カメムシがヒノキを離れる
- 餌を求めて果樹園などへ大量に飛んでくる
気温も関係します。静岡・愛知・三重の各県は、名古屋地方気象台の1か月予報で気温が平年より高い見込みであることを、カメムシの発生や活動を後押しする条件として挙げています。
ただし、球果の量は地域や年によって違います。愛知・三重・和歌山の注意報は球果の量には触れておらず、山林に近い園地で特に注意するよう呼びかけています。報道によって原因の説明が分かれることもありますが、地域で条件が違うため、地元の病害虫防除所の発表を確かめるのが確実です。農林水産省も10月7日の予報で、スギやヒノキの球果が豊富な地域では、今後もカメムシが園地に飛んでくるリスクがあるとしています。
ほかの県の注意報はどうなっていますか?
愛知県と三重県が10月に入って相次いで注意報を出し、どちらもカキの被害が過去10年で最も多い水準になっています。東海と和歌山の主な発表をまとめました。
| 県 | 発表日 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 静岡県 | 10月1日 | 警報第1号。かんきつ・落葉果樹 |
| 愛知県 | 10月5日 | 注意報第9号。カキの被害果率11.32%(平年3.18%) |
| 三重県 | 10月9日 | 注意報第4号。カキの被害果率63.0%(平年2.2%) |
| 和歌山県 | 8月31日 | 注意報第2号。カキは「富有」の被害に注意 |
各県の注意報の要点です。「半旬」は1か月を6つに分けた区切りで、1〜5日、6〜10日と5日ずつ進み、最後の第6半旬は26日から月末までです。
- 愛知県(注意報第9号):9月下旬に県内11地点22ほ場のカキを調べたところ、カメムシの被害を受けた果実の割合は平均11.32%(平年3.18%、前年0.45%)で、過去10年で最も高い値でした。新城市の予察灯では、8月第6半旬から9月第5半旬までにチャバネアオカメムシ2,486頭(平年224頭)、ツヤアオカメムシ682頭(平年33頭)が捕れ、どちらも過去10年で最多です。
- 三重県(注意報第4号、10月9日発表):対象はかんきつ類とカキで、発生時期は10月です。10月上旬の調査でカキの被害果率は63.0%(平年2.2%)、カンキツの木をたたいて落ちた虫の数は平均1.3頭(平年0.2頭)でした。松阪市の予察灯(9月第2半旬から10月第1半旬)ではチャバネアオカメムシ9,220頭(平年1,914頭)、ツヤアオカメムシ6,177頭(平年549頭)、御浜町の予察灯(9月上旬から下旬)ではツヤアオカメムシ25,967頭(平年4,098頭)で、いずれも過去10年で最多です。
- 和歌山県(注意報第2号、8月31日):カキ、キウイフルーツ、ナシ、ブドウ、カンキツなどが対象です。8月1〜20日の予察灯で、紀の川市粉河ではチャバネアオカメムシ2,060頭(平年635頭)、有田川町奥では2,871頭(平年415頭)が捕れました。カキでは「富有」の被害が大きいとしています。
2026年度に果樹カメムシ類の注意報を出した「31府県」はどこですか?
果樹カメムシ類の注意報を2026年度(4月以降)に一度でも出した府県は、農林水産省の一覧(10月6日現在)を本サイトで数えると31あり、春だけ出した12府県も含む累計です。31府県は次のとおりです。
- 関東:栃木、群馬、千葉
- 北陸:富山、石川
- 東海:岐阜、静岡、愛知、三重
- 近畿:滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
- 中国:鳥取、島根、岡山、広島、山口
- 四国:徳島、香川、愛媛、高知
- 九州:福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
この数字を読むときは、次の点に注意してください。
- 4月以降の累計です。このうち栃木、千葉、富山、石川、京都、兵庫、奈良、岡山、広島、山口、高知、長崎の12府県は、4〜6月に出した注意報だけで、7月以降の注意報はありません(10月6日現在)。「今、注意報が出ている府県の数」ではありません。
- 一覧のあとに出た三重県の注意報(10月9日発表)は、三重県がすでに数に入っているため、31は変わりません。
- 静岡県は、31府県のうち唯一、警報まで引き上げた県です。
カメムシの大量発生はいつまで続くのですか?
終わりの時期を示した公的な発表はありません。各県と国が示しているのは、次の範囲です。
- 静岡県の警報:発生が予想される時期は10月です。防除所が10月5日に出した予測でも、10月は県全体で平年より多いとしています。
- 三重県の注意報(10月9日発表):発生時期は10月です。
- 農林水産省(10月7日):気象庁の1か月予報(10月1日付)で平均気温が全国的に高い見込みのため、平年より遅い時期まで果樹園への飛来が続くおそれがあるとしています。
気象庁が10月8日に出した1か月予報でも、向こう1か月の平均気温は東日本と西日本で「高い」確率が70%です。
家の中に入ってくる時期について、川崎市と堺市の案内は、10〜11月ごろ、越冬場所を探して屋内に入ってくることがあるとしています。札幌市の案内では10月中旬ごろです。
冬については、気象庁が9月18日に出した寒候期予報で、12〜2月の平均気温が東日本と西日本で「高い」確率60%とされています。冬の気温が今秋の飛来の長さにどう関わるかについては、本稿で確認した範囲では公的機関の見解はありませんでした。
カメムシは人に害がありますか?
東京都の資料によると、カメムシに衛生上の害はありませんが、独特の悪臭があるため嫌われます。川崎市の資料によると、危険を感じると臭いのある液を出し、札幌市の案内では、その臭いは手につくと取れにくいとされています。札幌市と川崎市は、外に干した洗濯物を汚すことがあるとも案内しています。東京都の資料では、カメムシが多いのは8〜10月です。
家の周りで見かけるカメムシが、今回の警報・注意報の対象(果樹カメムシ類)とは限りません。東京都の資料は、クズが生えやすい都会の河川敷や線路際、丘陵を開発した住宅地などでマルカメムシが大量に発生し、家や洗濯物に集まることを紹介しています。山間地では、晩秋のころにクサギカメムシが洗濯物に集まったり、越冬のために家へ飛んできたりするとしています。
家に入れないためには何をすればいいですか?
基本は網戸やすき間をふさいで、家に入れないことです。東京都の資料も、クサギカメムシは発生源を特定できず遠くからも飛んでくるため、発生源の対策は難しく、網戸の取り付けなど家への侵入を防ぐ対策が中心になるとしています。自治体の案内をまとめると次のとおりです。
- すき間をふさぐ:2〜3ミリのすき間でも入ってくるため、網戸や窓のすき間を隙間テープでふさぐ(堺市)。侵入が始まる前に大きな穴をふさいでおく(札幌市)。
- 洗濯物:10〜11月は外干しをやめて室内干しにすると、カメムシがつくのを防げる(堺市)。外に干したときは、取り込む前に一枚ずつ確かめ、ついていたら払い落としてから入れると安心です。
- 明かり:必要な照明は、虫の好む紫外線をカットした防虫ランプに替える(堺市)。
- 殺虫剤:侵入が始まる前に、カメムシがいったん止まる外壁や窓、窓枠のすき間、換気口のまわりに、カメムシ用の殺虫剤をまいておく(札幌市・川崎市)。堺市も、殺虫剤の多くにはカメムシを寄せつけない効果があり、壁や窓のまわり、換気扇の口に使うと忌避剤にもなるとしています。使うときは、製品の表示にある使える場所や使い方をよく読んでください。
静岡県内では対策グッズが一部売り切れた店舗もあると、SBSが10月5日に報じています。
家の中に入ってしまったらどうすればいいですか?
つぶさずに、ガムテープや紙でそっと捕まえて処分するのが基本です。つぶすと臭いが出るためで、札幌市と堺市が同じように案内しています。
- 数匹のとき:ガムテープなどで捕まえるか、スプレー式の殺虫剤を使う(川崎市)
- たくさん入ったとき:くん煙剤を使い、すき間に潜り込んだカメムシを追い出す(札幌市・川崎市)
札幌市や堺市のように、身近な虫の相談窓口を設けている自治体もあります。困ったときは、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせてみてください。
果樹農家や庭の果樹ではどう対策すればいいですか?
各県の病害虫防除所は、園地をこまめに見回り、少しでも飛来を見つけたらすぐに薬剤で防除するよう呼びかけています。静岡県は、カメムシが仲間を呼び寄せる集合フェロモンを出して大量飛来を招く前に、直ちに対処するよう求めています。各県の注意点は次のとおりです。
- 移動範囲が広いので、地域でそろって防除すると効果が高い(静岡県・三重県)
- ヒノキやスギの林に近い園地や、台風・暴風雨のあとは急に増えることがある(静岡県。愛知県・三重県も台風などの強風のあとに注意)
- 夜の気温が高く風の弱い夜に飛んでくることが多く、被害は園地ごとの差が大きい(愛知県)
- 合成ピレスロイド系の薬剤を続けて使うと、ハダニ類やカイガラムシ類が増えやすい(三重県)
- 収穫の何日前まで使えるか(収穫前日数)に注意する(各県)
庭のカキやミカンで薬剤を使う場合も、その作物に登録のある薬剤を、表示どおりに使ってください。登録の内容は、農林水産省の農薬登録情報提供システムで調べられます。分からないことは、各県の病害虫防除所や農林事務所などの指導機関に問い合わせるよう、静岡県は案内しています。
米や大豆のカメムシとは別の話ですか?
稲や大豆につくカメムシの注意報は、果樹カメムシ類とは別に出ています。水田では斑点米カメムシ類やイネカメムシ、大豆では吸実性カメムシ類が問題になります。農林水産省の一覧(10月6日現在)では、水稲のカメムシ類の注意報が26道府県から、大豆の吸実性カメムシ類の注意報が富山・滋賀・愛知・京都の4府県から出ています。本稿の「31府県」には、これらは含めていません。
どう確認したか
静岡県の警報の内容(2026年10月1日、令和8年度病害虫発生予察警報第1号)は、静岡県病害虫防除所の警報本文と、県の報道発表資料(10月1日)で直接確認しました。対象の害虫と作物、地域(県内全域)、時期(10月)、発生程度(多)、予察灯・フェロモントラップ・ヒノキ球果の数字(19,512頭と平年960頭、269頭と平年107頭、37.5頭と平年6.1頭、吸汁痕21.1と平年16.2、20地点の6割で20超)は、すべて警報本文の数字です。報道発表資料では時期を「8〜10月」としていますが、警報本文は「10月」のため、本稿は警報本文に合わせました。
「28年ぶり」は、県の報道発表資料の「本県での警報発表は平成10年のカンキツかいよう病以来28年ぶり」という記述にもとづきます。静岡県が公開している県内の注意報・警報一覧(1998年6月以降の記録)でも、警報は1998年7月1日のカンキツかいよう病と今回の2件だけでした。「カメムシ類では静岡県初の警報」は朝日新聞などの報道によるもので、県の一覧が1998年より前をカバーしていないため、本サイトでは独自に確認できていません。⚠️ 本稿は「28年ぶりのカメムシ警報」という書き方をしていません。
原因の説明(ヒノキ球果の着果量指数7.9、平年4.5、過去10年で2番目。8月上中旬の寄生数17.5頭、平年4.2頭)は、静岡県の注意報第3号(8月26日)の本文で確認しました。10月も県全体で平年より多いという見通しは、静岡県病害虫防除所の「果樹カメムシ類の発生予測」(10月5日付)によります。2026年10月14日午前2時30分(日本時間)に防除所の「害虫誘殺グラフ」のページを確認した時点でも、これが最新の資料でした。ヒノキ球果が多かったことを原因とするのは静岡県の説明で、愛知・三重・和歌山の注意報は球果の量に触れていません。報道には球果の不足を原因とする見出しもあったため、本文では「地域で条件が違う」と書くにとどめました。
愛知県の注意報第9号(10月5日)は県の注意報本文で、三重県の注意報第4号(10月9日発表)は三重県病害虫防除所の注意報本文と同所の発表一覧で、和歌山県の注意報第2号(8月31日)は県の注意報本文で、それぞれ数字を確認しました。
「31府県」は、農林水産省が公開している「令和8年警報・注意報(令和8年10月6日現在)」の一覧から、果樹カメムシ類(長崎県の「カメムシ類(果樹共通)」を含む)の注意報を出した府県を本サイトが数えた数です。稲の斑点米カメムシ類・イネカメムシと大豆の吸実性カメムシ類は除いています。4月1日以降に限っても31府県で変わりません。このうち12府県は4〜6月の注意報だけです。静岡県がまとめた全国の注意報・警報一覧(9月29日作成、最新の掲載は9月15日分)の集計とも一致し、ウェザーマップの記事(農林水産省によると9月24日までに31府県)、日本農業新聞の10月9日の見出し(注意報31府県)とも合っています。三重県の10月9日の注意報は一覧の日付より後ですが、三重県はすでに数に入っています。
全国の警報は、農林水産省の同じ一覧(10月6日現在)と病害虫発生予報第8号(10月7日)の警報欄で、2026年は静岡県の1件だけと確認しました。🔴 10月7日以降については、2026年10月14日午前2時30分(日本時間)までに各県のサイトとニュース検索で確認できた範囲で、ほかの県の警報は見つかっていません。農林水産省の一覧の次の更新で確かめる必要があります。2024年の愛媛・兵庫・鳥取の警報と、2025年度に警報がなかったことは、静岡県がまとめた全国の一覧によります。
農林水産省の病害虫発生予報第8号(10月7日)は、報道発表と本文PDFで確認しました。東海・四国の一部で「多い」、中国で「やや多い」という予想と、「平年より遅い時期まで、園地へ飛来するおそれ」「スギ・ヒノキの球果が豊富な地域では…飛来するリスク」という記述は、この本文によります。警報・注意報の定義も同じ資料の注記からとりました。
気象庁の1か月予報(10月8日発表、東・西日本で気温が高い確率70%)と寒候期予報(9月18日発表、冬の平均気温が東・西日本で高い確率60%)は、気象庁の予報データで確認しました。冬の気温とカメムシについては、農林水産省が2025年6月の通知で、2024年にカメムシ類が全国的に増えた背景として暖冬や春から夏の高温などを挙げています。これは冬を越したあとの翌シーズンの発生についての説明で、今秋の飛来がいつまで続くかを示したものではないため、本文には入れていません。冬の気温が今秋の飛来の長さにどう関わるかを示した公的機関の見解は、本稿で確認した範囲では見つかりませんでした。
家庭の対策は、東京都の資料「人家に集まるカメムシ」(スキャンされた1枚の資料で、PDFの作成は2016年。本サイトで画像を読み、発生時期の図で「多い」が8〜10月であること、「衛生上の害はない」「発生源対策は困難で、網戸の取り付けなど侵入防止対策が主」という記述を確認)、札幌市保健所の案内(2022年12月22日更新)、堺市の案内(2025年10月28日更新)、川崎市の「くらしに身近な虫たち」のカメムシの資料(PDFの作成は2010年、掲載ページの更新は2025年9月25日)で確認しました。いずれも2026年の発生を受けた案内ではなく、一般的な対策です。「洗濯物を取り込む前に確かめて払い落とす」は本サイトの一般的な注意書きで、特定の自治体の文言ではありません。殺虫剤の商品名と民間業者の対策は載せていません。対策グッズが一部売り切れた店舗があることは、SBS(静岡放送)の10月5日の報道(見出しで確認)によります。
水稲のカメムシ類(26道府県)と大豆の吸実性カメムシ類(4府県)の注意報の数は、上と同じ農林水産省の一覧(10月6日現在)を本サイトが数えたものです。
一部の報道にある「平年の約29倍」「長雨が被害を助長」は、どの地域のどの調査の数字か確認できなかったため使っていません。本稿は、カメムシの今後の数や終わる時期について独自の予測をしていません。