岩屋毅前外相が訪中|王毅外相と会談、日中関係の行方は

- 岩屋毅氏は元外相・元防衛相で、2026年7月29日から日本国際貿易促進協会(国貿促)会長を務めています。
- 岩屋氏は経済界代表団約50人を率いて2026年9月27日から30日まで訪中し、28日に北京で王毅外相と会談しました。
- 王毅氏は高市早苗首相の2025年11月の台湾有事に関する国会答弁を「誤った発言」として是正を求めました。
- 岩屋氏は日中関係への懸念を示し、河野洋平氏の遺志を継いで日中共同声明など4つの政治文書の原点に戻したいと応じました。
- 29日には中国の何立峰副首相とも会談しており、日本政府は「民間経済団体の動向」として距離を置いた立場を示しています。
- 🔴 訪中団は9月30日まで滞在予定で、本記事執筆時点(9月29日)では帰国後の追加発言や声明は確認できていません。
岩屋毅氏は自民党所属の衆院議員で、防衛大臣・外務大臣を歴任し、2026年7月から日本国際貿易促進協会(国貿促)会長を務めています。2026年9月27日から30日の日程で経済界代表団を率いて訪中し、28日には北京で中国の王毅外相と会談しました。
岩屋毅氏とはどんな政治家ですか?
岩屋毅氏は、大分県別府市出身で自民党に所属する衆院議員(当選11回)です。1957年8月24日生まれで、2026年2月の衆院選で11回目の当選を果たしました。防衛大臣(2018年10月2日〜2019年9月11日、第4次安倍改造内閣)と外務大臣(2024年10月1日〜2025年10月21日、石破内閣)を歴任した経験を持ち、外交・安全保障分野で長く発言力を持つ政治家として知られています。2024年2月には、それまで所属していた麻生派(志公会)を離脱しました。
なぜ今、岩屋毅氏が訪中しているのですか?
きっかけは、日本国際貿易促進協会(国貿促)の会長交代です。国貿促は、日中国交正常化の前から約70年にわたり日中経済交流の窓口を担ってきた経済団体で、前会長の河野洋平氏が2026年6月に死去したことを受け、後任として岩屋氏が2026年7月29日に第8代会長に選出されました。今回の訪中は会長就任後初めての大規模な訪中ミッションで、日本企業の役員ら約50人からなる経済界代表団を率い、2026年9月27日から30日の日程で北京などを訪れています。
王毅外相との会談では何が話されましたか?
岩屋氏は2026年9月28日、北京の人民大会堂で中国の王毅外相と約1時間会談しました。この会談で王毅氏は、高市早苗首相が2025年11月の国会答弁で台湾有事に触れた発言について「誤った発言」だとし、日本の指導者が「できるだけ早く是正すること」を求めました。あわせて、今年が東京裁判(極東国際軍事裁判)開廷80年に当たることを挙げ、歴史認識の面でも日本側が「正しい態度」を取るべきだと主張したと複数の報道が伝えています。中国側が高市首相の台湾有事答弁をめぐって日本の政治関係者と公式に会談したのは、これが初めてとされています。
岩屋氏はどのように応じたのですか?
岩屋氏は会談で、日中関係の現状に懸念を示したと報じられています。故・河野洋平氏の遺志を継ぐ立場として、日中共同声明をはじめとする「4つの政治文書」の原点に日中関係を戻したいという趣旨で応じたとされています。王毅氏の要求に日本側が今後どう対応するか、また高市首相がこの発言について何らかの見解を示すかどうかは、本記事執筆時点では明らかになっていません。
日本政府はこの訪中をどう見ていますか?
日本政府は、今回の訪中を「民間経済団体の動向」として距離を置いた立場を取っています。木原稔官房長官は記者会見で、中国側の発表は承知しているとしながらも「その逐一について政府としてコメントすることは差し控える」と述べました。一方で日中関係については「幅広い分野での重層的な意思疎通が重要だ」とも述べており、対話そのものを否定する姿勢ではないことをうかがわせます。なお岩屋氏は29日にも北京で、経済政策を担う何立峰副首相と会談しており、中国側が2日連続でハイレベルな会談の場を設けた形です。
訪中はいつまで続き、今後どうなりますか?
訪中団は2026年9月27日から30日までの日程で、本記事執筆時点(9月29日)ではまだ滞在中です。会談は以下のとおり連日行われています。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 9月27日 | 北京首都国際空港に到着 |
| 9月28日 | 王毅外相と北京・人民大会堂で会談 |
| 9月29日 | 何立峰副首相と会談 |
| 9月30日 | 帰国予定(帰国後の会見や声明は本記事執筆時点で未確認) |
今回の訪中は、国貿促が11月に中国で開催予定のAPEC首脳会議を見据えた関係改善の地ならしとも報じられていますが、これによって日中関係が実際にどう動くかは、まだ見通せる段階にありません。
岩屋氏を会長とする国貿促の訪中団は、王毅氏・何立峰氏という中国側のハイレベルな相手との会談を経て、日中間の対話そのものは途切れていないことを示しました。ただし、高市首相の答弁への対応や関係改善の行方は今後の展開次第であり、本記事はその結果を予測するものではありません。動きがあれば内容を更新します。
どう確認したか
岩屋毅氏の生年月日(1957年8月24日)、出身地(大分県別府市)、当選回数(11回)、防衛大臣(2018年10月2日〜2019年9月11日)・外務大臣(2024年10月1日〜2025年10月21日)の在任期間は、首相官邸公式サイト(kantei.go.jp)の閣僚名簿と日本語版Wikipediaの記述が一致しており、これらを軸に整理しています。2026年2月の衆院選で11回目の当選を果たしたことは、西日本新聞などの報道で確認しました。
日本国際貿易促進協会(国貿促)会長への就任(2026年7月29日、第8代、前会長・河野洋平氏の後任)と、同協会が日中国交正常化の前から約70年の歴史を持つ経済団体であることは、RecordChinaの報道と岩屋氏本人の公式サイトにある会長就任挨拶で確認しています。
訪中団の日程(2026年9月27日〜30日、経済界代表団約50人)、9月28日の王毅外相との北京・人民大会堂での会談、王毅氏が高市早苗首相の2025年11月の台湾有事に関する国会答弁を念頭に「指導者が台湾問題での誤った発言をなるべく早く是正することが必要だ」と求めたこと、東京裁判開廷80年に触れて歴史認識の面でも「正しい態度」を求めたことは、日本経済新聞・時事通信・共同通信(Yahoo!ニュース経由)の報道で共通して確認できます。岩屋氏が日中関係の局面に懸念を示し、故・河野洋平氏の遺志を継いで日中共同声明など4つの政治文書の原点に関係を戻したいという趣旨で応じたことは、日本側の報道に加え、台湾・香港の複数メディア(中国本土の官営メディアではない第三地のメディア)による会談要旨とも一致しており、これを補助的な裏取りとして用いました。⚠️ 王毅氏・岩屋氏それぞれの発言は複数メディアの報道からの引用であり、外務省や国貿促による会談の公式な逐語記録は本記事執筆時点で確認できていません。
9月29日に岩屋氏が何立峰副首相と会談したこと、木原稔官房長官が記者会見で「民間経済団体の動向であり、政府としてコメントすることは差し控える」としつつ「幅広い分野での重層的な意思疎通が重要だ」と述べたことは、テレビ朝日系(ANN、Yahoo!ニュース経由)と日本経済新聞の報道で確認しました。⚠️ 訪中団は9月30日まで北京に滞在する予定ですが、本記事の執筆時点(2026年9月29日)では帰国後の会見や追加の声明は確認されていません。王毅氏の要求に対して日本政府や高市首相が今後どう対応するかは未確定であり、本記事はその結果を予測するものではありません。