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東大初の女性総長に藤垣裕子氏 経歴と専門分野は

東大初の女性総長に藤垣裕子氏 経歴と専門分野は
Photo by Osmany M Leyva Aldana on Unsplash
この記事の要点
  • 東京大学は2026年9月28日、藤垣裕子氏(64、総合文化研究科教授)を次期総長予定者に選出しました。
  • 実現すれば東大史上初の女性総長で、2027年4月1日に第32代総長として就任する予定です(任期は2033年3月31日まで)。
  • 専門は科学技術社会論・科学計量学。2021〜2025年は東大の理事・副学長を務めました。
  • 🔴 学内の意向投票では副学長の染谷隆夫氏が1回目・2回目とも最多得票でしたが、総長選考・監察会議が総合的に考慮して藤垣氏を選出しました。
  • ⚠️ 正式な就任には文部科学大臣による任命の手続きが必要で、現時点は「次期総長予定者」という内定の段階です。
  • 著書に『専門知と公共性』(2003年)、『科学者の社会的責任』(2018年)などがあります。

東京大学は2026年9月28日、総合文化研究科教授の藤垣裕子氏(64)を次期総長予定者に選出したと発表しました。実現すれば東大史上初の女性総長となり、2027年4月1日に第32代総長として就任する予定です。

藤垣裕子氏はどんな人物ですか?

藤垣裕子氏は東京大学大学院総合文化研究科の教授で、専門は科学技術社会論と科学計量学です。 東京都出身で桜蔭高校を卒業後、1985年に東京大学教養学部基礎科学科を卒業し、1990年に同大学院総合文化研究科の博士課程を修了して学術博士号を取得しました。同年、東大教養学部の助手となり、1996年には科学技術庁科学技術政策研究所の主任研究官を務めています。2000年に東大総合文化研究科の助教授、2007年に准教授、2010年に教授となりました。2021年から2025年までは東大の理事・副学長として、学生支援や入試・高大接続、評価、研究倫理などの分野を担当しています。著書には『専門知と公共性』(2003年)や『科学者の社会的責任』(2018年)などがあります。

なぜ学内投票で2位だった藤垣氏が総長に選ばれたのですか?

東京大学の学内の意向投票では副学長の染谷隆夫氏が1回目・2回目とも最多得票でしたが、総長選考・監察会議が候補者資料や面接、所信表明、意向投票結果などを総合的に考慮して藤垣氏を選出しました。 東大新聞オンラインが報じた投票結果によると、5候補を対象とした1回目投票(総数2,155票)では染谷氏が818票、藤垣氏が400票、山本隆司氏が377票、大越慎一氏が363票、菅野暁氏が152票、白票が45票でした。過半数を得た候補がいなかったため、上位3人に絞った2回目投票(総数2,169票)が行われ、染谷氏が1,107票、藤垣氏が553票、山本隆司氏が451票、白票が58票という結果になりました。

候補者1回目2回目
染谷隆夫氏818票1,107票
藤垣裕子氏400票553票
山本隆司氏377票451票
大越慎一氏363票-
菅野暁氏152票-
白票45票58票

染谷氏は2回目投票で過半数を獲得しましたが、東京大学の総長選考・監察会議は学内外の委員による審議の結果、藤垣氏を次期総長予定者として選出しました。東京大学の総長選考で、意向投票の最多得票者以外が選ばれるのはこれが初めてとされています。

いつ正式に総長に就任しますか?

藤垣氏は現時点ではあくまで「次期総長予定者」であり、正式な就任は2027年4月1日を予定しています。 総長への就任には文部科学大臣による任命の手続きが必要で、任期は2027年4月1日から2033年3月31日までの6年間です。任命の手続き自体はこれまで覆った例がなく、通常は形式的な手続きとされています。

藤垣氏の専門分野はどのような研究ですか?

藤垣氏の専門は科学技術社会論と科学計量学で、科学技術と社会の関係を分野横断的に研究してきました。 科学技術社会論は、科学者の社会的責任や、専門知と社会・公共性との関わりなどを扱う「文理融合」の分野です。藤垣氏自身も、記者会見で異なる学問分野の文化の違いを実感しながら研究を続けてきたと述べています。

記者会見では何を語りましたか?

藤垣氏は2026年9月29日の記者会見で、大学が世代を超えて学術を伝える役割を担うことや、学術への信頼を維持する責務について語りました。 会見では、大学に行くことの意味は人類の情報伝達のバトンを受け取ることにあると述べ、25年後・50年後の学術への信頼に責任を持ち、日本と世界の学術を牽引していく考えを示しました。また、東京大学が2027年に創立150周年を迎えることに触れ、その年に自身が初の女性総長として就任することが社会への大きなメッセージになるのではないか、との受け止めも語っています。

藤垣氏の総長就任は、文部科学大臣による任命の手続きを経て2027年4月に確定する予定です。現時点ではあくまで「予定者」の段階であり、今後の手続きの進捗については東京大学の公式発表を確認するのが確実です。

どう確認したか

選出の事実と日程は、東京大学公式サイトの記者発表(2026年9月28日付「次期総長予定者に藤垣裕子氏を選出」)、および同大学が公開した記事「次期総長予定者の藤垣裕子教授が会見」で確認しています。記者会見での発言の引用も同ページの記述に基づいています。

学内の意向投票の得票数は、東京大学新聞社が運営する東大新聞オンラインが2026年9月28日に報じた速報の数字を採用しました。1回目投票(総数2,155票)は染谷隆夫氏818票・藤垣裕子氏400票・山本隆司氏377票・大越慎一氏363票・菅野暁氏152票・白票45票、上位3人による2回目投票(総数2,169票)は染谷氏1,107票・藤垣氏553票・山本隆司氏451票・白票58票です。⚠️ 一部の一般紙・ニュースサイトの記事では投票回数や表記の仕方に細かな差異が見られたため、本記事では東大新聞オンラインが伝えた数字を主に採用し、他の報道とおおむね整合することを確認したうえで記載しています。 東京大学公式サイトが選考結果に関して公開している資料についても内容の大枠が一致することを確認していますが、資料内の全ての数値まで一件ずつ照合はできていません。

経歴・学歴・著書に関する記述は、東京大学公式サイトの発表資料および日本語版ウィキペディアの記載を基に、複数の報道内容と矛盾がないことを確認したうえでまとめています。

⚠️ 藤垣氏は2026年9月28日時点では「次期総長予定者」に選出された段階であり、正式な就任(2027年4月1日を予定)には文部科学大臣による任命の手続きが必要です。 本記事は内定発表の翌日である2026年9月29日の情報に基づいており、その後の手続きの進捗については変化する可能性があります。なお、意向投票の結果を選考会議が覆した経緯について、政治的な立場から評価・分析するインターネット上の記事も一部見られましたが、本記事はそうした主観的な評価には基づかず、東京大学の公式発表に基づく事実のみを記載しています。